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2015年8月20日木曜日

「成長促進剤の利用」を理由に中国が輸入禁止措置を強化!アメリカ産牛バラ肉価格が下落を続ける

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米国産の牛バラ肉価格が、昨年から値下がりを続けてきている。その理由は、「成長促進剤の利用」だ。中国が「成長促進剤の使用」を理由に米国産牛肉の禁止措置を徹底しているという。
米国産の牛バラ肉価格が、昨年から値下がりを続けてきている。その理由は、「成長促進剤の利用」だ。中国が「成長促進剤の使用」を理由に米国産牛肉の禁止措置を徹底しているという。

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情報資料:日本経済新聞 いつの間にか中国が米国産牛肉輸入禁止措置

米産牛バラ肉が下落、昨冬の半額に 中国が輸入禁止徹底

2015/8/19 23:34日本経済新聞 電子版
牛丼などに使う米国産の牛バラ肉(ショートプレート)が一段と下落した。国内では価格が急騰していた昨年冬のピークと比べ半額程度まで下がった。大量に買っていた中国が米国産牛肉の輸入を厳しく取り締まるようになった影響が大きい

 冷凍した米国産ショートプレートの国内卸値は、このところ1キロ500円台後半~600円程度となっている。昨年秋~冬には同1100円程度まで上がっていたが、今年に入って下げが目立つ。

 ショートプレートは脂肪分が多い部位で、米国ではあまり需要がない日本が牛丼向けに輸入していたが中国も活発に買い付けるようになり、昨年後半には大幅に値上がりした。生活水準が向上し肉の消費が増え火鍋向けに香港を通して仕入れる業者が急増したためだ。ただ中国は成長促進剤の利用などを理由に米国産牛肉の輸入を禁止しており、最近は密輸を摘発する姿勢を強めた。

 牛肉の他の部位は米国内でも需要が旺盛なので高値を付けているが、ショートプレートだけが需給が緩み大幅に値下がりした。米国の食肉業者はショートプレートをひき肉にして、自国内のハンバーガー向けなどに転用する動きも出てきた。日本でも牛丼以外の外食が安値に着目して使い始めたり、冷蔵品をスーパーが牛バラ肉として売ったりする店もある。「再び高騰する気配はないが、底値を付けた可能性はある」(大手食肉)という。
(http://www.nikkei.com/article/DGXLZO90729090Z10C15A8QM8000/)

情勢分析:中国の米国産牛肉禁止措置の影響

一時期、中国が輸入競争に参入して、値上がりだと報じられていたアメリカ産牛バラ肉だが、年始から値下げを続けていることが報じられている。

理由は、「成長促進剤の使用」を理由にした中国の輸入禁止措置だ。密輸まで厳しく取り締まっているという。需要が減り続けている分価格が下落し続けている。

中国に対して「おまえが言うな」と言いたくもなるが、この背景には政治的なものがあるのではないだろうか。

米中FTAでは牛肉が9年で関税ゼロに

一方で、中国は、豪中FTAを締結している。国家間の協定によって、中国はオージー・ビーフの輸入を拡大を進める形だ。
『 中国は豪州が輸出する物品の85%について、協定発効と同時に関税を撤廃する。牛肉は9年、ワインは4年、乳製品は4~11年で関税をゼロに引き下げる。最終的な自由化率は95%に達する。』
(http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM17H5C_X10C15A6FF2000/)
中国から見れば、牛肉消費の巨大市場という武器を利用して、アングロサクソン国家間を経済的に分断する狙いもあるかも知れない。オーストラリアは、TPPが締結されない分の代替市場を中国に求めることが可能であると中国は考えているかもしれない。

オーストラリアにとっての中国脅威論

オーストラリアから見れば、中国は巨大な市場であるが、同時に安全保障上の心配も感じている。日本でほとんど報じられることはないが、私の独自ルートからの情報によると、 オーストラリアは中国の脅威を強く感じているとされる。

オーストラリアに近いフィジーの港は中国資本によって開発され中国漁船が頻繁によるとされる。

また、オーストラリアが海兵隊の誘致に積極的ことでも証明されている。

さらに、南シナ海を通じて中国の戦略原子力潜水艦が太平洋に出るルートは、マレーシアの島々の間ではないかとされている。マラッカや尖閣諸島あたりは米国が監視しているからだ。マレーシアの島嶼間から戦略原子力潜水艦が太平洋に出るルートを封じるには、オーストラリアと米国の協力が必要になるかもしれない。

そんな状況下での、中国の米国産牛肉の禁止措置の意味を考えておく。

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